遺伝子検査今なら30%オフで2万!DMで一瞬本気になったが止めた話

遺伝子検査のDMがポストに投函されていてびっくりした櫻田こずえです、皆さまごきげんよう!

皆さまも「遺伝子検査30%OFF」のDM、ポスティングされたり、メールが来たこと、ありませんか?



へぇ、すごい時代が来たなぁ。

櫻田は現在、絶賛「健康診断ブーム」がやって来ておりまして、来年は本格的に人間ドッグだなと思っていたのですが、遺伝子検査も興味津々、ナイスタイミングです。

で、今回DMが来た「身体の健康」に関する総合的?な遺伝子検査、今だと2万円で調べられるようで興味津々なんですが・・・これって本当に意味あるの?


DeNAライフサイエンス・・・遺伝子検査ビジネス

どこの会社が提供してるのかな?と思ったら



ほう。DeNAですか。

(関係者の皆さまには申し訳ないですが・・・)ネットゲームで荒稼ぎし、キュレーションサイト騒動(毎日新聞記事)で大きく取り上げられた経緯を見ていて、倫理的・法律的にグレーでも稼げるうちに稼いでおけ!的社風というイメージが強く残っています。

そんな企業が、とにかく稼げるなら何でもいいから成長しそうな遺伝子ビジネスに手を出した・・・というイメージが先行してしまい、高度な個人情報でもある遺伝子検査をお願いするのにはちょっと躊躇します。

・FACT ONLINE:DeNA医療子会社で「脱法行為」

目をつけられている故かと思いますが・・・ふうむ。

その他、有名どころだとヤフーやDHCなどがビジネスを展開してるようです。

それにしても、2万円くらいで自分の遺伝子から、特定の病気になるリスクがどれくらいあるのか調べてくれるって・・・すごいですよね。

遺伝子検査の歴史とか検査方法とか

ヒトゲノムの解読は、100年かかっても不可能と言われていたものの、13年間で3,000億というコストをかけて2003年に達成されたものだそう。

・Wikipedia:ヒトゲノム計画

それが現在は、「DNAマイクロアレイ」という分析器具の普及によって、安価な遺伝子検査が提供されるようになったとのこと。

・Wikipedia:DNAマイクロアレイ

で、検査の基本的な流れは「唾液を郵送→マイクロアレイによる分析結果を送付」というシステムになってるようです。

痛くな〜い、簡単♪

遺伝子検査ビジネスには、3つのプレーヤーがいて、DeNAはDNAマイクロアレイの装置を購入だかリースだかを「イルミナ社」からして、自前で解析を行っているよう。

・日経デジタルヘルス:DeNAの遺伝子検査サービス、その“舞台裏”を見る

1. 宣伝して売ってる会社:DeNAライフサイエンス
2. 解析を受託する会社:DeNAライフサイエンス
3. 解析装置メーカー:イルミナ社

ちなみに、DeNAは解析にはマイクロアレイだけではなく「マスアレイ」という手法も使うそうです。

遺伝子検査の問題点いろいろ



しかし、「DNAマイクロアレイ」という手法・装置は、既に前世代のものであり、DNAの全ての情報のうち病気に関連がありそうな一部しか読み取っていないそう。

DNAの全ての塩基30億個を検査しようとすれば、2-30万かかる次世代システムを使う必要があるようで、より精度の高い結果にアクセスするには、まだ経済的なハードルは高いようです。
(今後イルミナ社より日本でも提供される予定だとか。これかな?次世代シーケンサー

「不老超寿」高城剛 より参考

さらに、遺伝子から分かることは

・あくまで可能性に過ぎない(設計図時点のリスクであり、後天的影響が加味されない)
・遺伝子と発病の関連性は、まだまだ未知数な部分が多い
・ヨーロッパ系人種以外のデータ蓄積が特に少ない
・診断結果の理解,心理受けとめ方にも問題あり

とか、

・遺伝子リスク情報で、就職/保険/婚姻 の差別が発生する危険性がある
・遺伝子情報が漏れた場合のリスクは計り知れない
・結果に基づいて恐怖心を煽り高額のサプリを売りつける商法

など、問題点は多いようです。だからこそ、信頼できるところにお願いしたい。

しかし、そんな遺伝子検査に、決定的な突っ込みどころが!

複数の検査を受けたら結果が違った事例

日本での事例と、大変示唆に富む記事より。

「検査の精度がとても低い」ということ。検査を行った2社で結果が真逆の病気が複数個あったりと、この遺伝子検査というものの有用性を強く疑う結果が多数あったのです。

・YAHOOニュース:遺伝子検査の将来は~医師が受けて感じたメリット・デメリット

2013年のアメリカのNY Timesの記事も有名で、3社で遺伝子検査を受けたら結果が全然違った、という話。

一社で、「平均より倍のリスクがある」と判定された、リウマチ・関節炎 が、他社では「最もリスクが低い」と判定された。

・NY Times:I Had My DNA Picture Taken, With Varying Results(英語)

ほーう・・・ぅ。

もし今櫻田が受けるとすれば、複数社の異なる解析装置を使った診断を受けて比較し、やっぱだめじゃん、って確かめるだけになりそうなので、コストが5万円以上かかる割にメリットがなさ過ぎると感じ、受けないでおく事にしました。

しかし、人間ドッグの検査にある「腫瘍マーカー」のガンを見つける精度が意外と低いらしい、ことを考えると、それでも十分意味があるのかも?

・AllAbout:医師が健康診断の腫瘍マーカーを勧めない5つの理由

遺伝子研究の発展のため・・・櫻田はやめときます

世界で最初に遺伝子検査を大々的に一般人に販売した「23andMe」社の本当の狙いは、検査費用ではなく、得られるビッグデータを企業に売ることだったという。

・毎日新聞医療プレミア:個人向け遺伝子検査の光と影

って、そういうのどっかで聞いたことあるような・・・Googleのビジネスじゃん、そして23andMe社はGoogleの出資を受けて立ち上げたそうです。

いやはや、健康って、ほんと、お金になりますね・・・。



しかし、日本の遺伝子関連企業が育たず、外資の進出を許せば、その膨大なデータをアメリカやらに根こそぎ持って行かれ、遺伝子に関する研究について、日本が大幅な遅れを取る可能性もある、と。

確かに日本人の遺伝子データが蓄積すれば、もっと有用で信頼性の高い検査結果が得られるようになるかもしれん、と。

でも正直「業界の発展のために、個人情報とお金を差し出し、さらに無用な心配を背負う気持ちにはならんな。」といった感想に終りましたすみません。

健康診断の基準値を少し下げれば特定の製薬会社に巨額の利益が発生する・・・そんな、既得権益に固められた画一的な医療、ではない、オーダーメイド医療という新しい分野に、IT企業がこぞって進出して膨大なカネが流れ込んでいるという状況は、見ていて面白くはあるので、今後も見守って行き、いずれ検査を受けたいとは思っています。

この分野、今後も引き続き伸びるのでしょうね・・・関連株も、気になります。(櫻田は個別銘柄の株式投資は現在していませんが)

主に参考にした記事/サイト等

・YAHOO!ニュース:遺伝子検査の将来は~医師が受けて感じたメリット・デメリット
(一番参考になりました。視野は高く広く、悲観的になり過ぎず、感覚は一般人で、冷静。結論から言えば、「重要な情報はほとんどわからない」となります。という書き出しも◯)

・毎日新聞医療プレミア:個人向け遺伝子検査の光と影
(23andMe社はデータビジネスだという指摘が!でした)

・経済産業省:H27 製造基盤技術実態等調査(遺伝子解析ビジネス等に関する調査事業)PDF



最近、ダイエットや肌の遺伝子検査も流行っていて、ネットで広告を見かけるようになりましたよね。




わが鼻の毛穴が拡大した原因も分かるでしょうか?遺伝でしょうか?