脳はバカ、腸はかしこい★藤田紘一郎 腸を活かして脳を操る

腸のことが知りたくて買った一番最初の本。

・脳はこんなふうにバカだけど、腸はこんなふうに賢い
・脳は意志薄弱ですぐ快楽に溺れるけど、腸は頑固に身体にとって正しい行動をとる
・腸の言うことを聞いていれば、脳もよくなる

こんな論調ですすめられているので、なんだか脳が可哀想になって来ます(笑) ちょっと腸絶対主義教祖みたいな感じ。

櫻田ポイント1:ストレスに晒されると身体に良くない指令(暴食や薬物摂取)を出すが、腸は常に冷静に身体に良いことを判断し、信号を送っている。
→腸が健やかに働けるようにし、腸の意見を重視して生きる・・・暴食を防ぐ指針になりそう。

脳で食べるのではなく、腸の判断を元に食べ、腸をかわいがれば健康で幸せになれると。え?幸せ?

櫻田ポイント2:セロトニン、ドーパミンなどの快楽物質の前駆体が腸で作られることから、うつや暴食の人にとって、腸内環境を整えることは大切。
→ということで、腸内細菌を整えましょうと。特に糖質制限大切と。


著者はおなかでサナダムシを何匹も飼育されたという方!医学的知識に思想や信念みたいなものも入って横道逸れまくってますが、そこに著者ならではの健康論から子育て論まで展開されてます!

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ということで、ちょっと気になったところをまとめるというか、ピックアップしてみます。

腸は脳よりかしこい

>40億年前に生物が生まれ、生物ははじめに腸ができ、脳を獲得したのは現在から5億年前。生物の8ー9割の期間は生物は脳を持っていなかった。

というところから、腸がいかに高度な機能を持ち、身体全体のことを考え、自律的発達していて、脳はまだ新参者でバカという話を展開されます。

>快楽を感じるホルモン、セロトニンは、もともとは腸内細菌間の伝達物質だった。

セロトニンの90%は腸にあるそうで。

>腸は病原菌を排除し、私たちが生きるために必要なビタミン類を合成し、免疫力を作り、幸せ物質であるセロトニンや、ドーパミンの前駆体を脳に運ぶという、私たち人間が生きるために重要な作用を担っているのです。つまり、「幸せ」を作っているのは腸だというわけです。

なるほど、幸せな人生に腸は大切!

ストレスにさらされると、脳はすぐ目の前の快楽に飛びつく

あぁ、そうなんですよ、クッキーや、ポテトチップスに飛びつく・・。ストレスが溜まると「脳は自分の報酬系を活性化させるため」食欲を満たす行動をしてしまうのです、身体に悪いことでも・・・。

報酬系:「おいしい」という感覚を得ると、脳内の特定の部位が興奮し、脳内伝達物質のβエンドルフィンやドーパミン、セロトニンが増えて快楽中枢が刺激され、脳が幸福を感じるのです。その脳の幸福感を得るため、またおいしさを求める・・

報酬系・快楽中枢・脳内伝達物質等については、もっともっと勉強したいと思っています!・・・理解できたとして、それをコントロールできるかどうかは、また別の話なんだけど。

>ストレスを受けると、不安を打ち消すためにセロトニンを分泌します。そのときセロトニンが急激に増えると、腸が不規則な収縮を繰り返し、動きが活発になります。ストレスを感じたときに男性は下痢になり、女性は便秘になったりしますが、これは一種の防御反応の結果です。セロトニンが腸を守ろうとしている証拠です。

へぇ。腸って、食べ物を消化するだけだと思ってた。

後半は食生活の改善、特に「糖質制限」が腸には大切という話

糖質制限の基本的な情報ですが、これ!と思ったところコピペで失礼します。

>炭水化物と砂糖をより多く摂取することによって、食欲をコントロールする細胞が傷ついて、より多くたべることになる。

>脳は糖を欲しがり、腸は糖の摂りすぎを嫌がる

スローミイラ現象
過剰な糖分の摂取により、活性酸素で変質した糖がタンパク質に結合してAGEsというゴミたんぱくができます。その結果、皮膚がたるみ、神経も侵されて、だんだんミイラのようになる。・・・糖化が進むと皮膚を構成するコラーゲンに糖化現象が起こり、肌の張りがなくなりしわも増えて来ます。

>食後の血糖値の急降下を避ける。GI値の低いものを食べる

また、腸を大切にするための注意点や指針なども書かれてますが、ここら辺大切そう。

>腸内細菌がバランス良く数多く存在しないと、セロトニンやドーパミンが不足する。

>食品添加物や残留農薬などを多く含む食品を過剰に摂取すると・・・活性酸素が腸を攻撃する。

エリカ・アンギャルさんや、ペリコーン先生の本も読み返そうかな。

「腸が喜ぶ」生活習慣 27

最後に、筆者が心がけている「腸が喜ぶ」生活習慣がずらっと27項目挙げてあり、強引にまとめに持ち込んだ感。
本書を読めば、なぜそうなのかすぐ分かるものと、え?っとすぐには分からないものがあるのも、著者らしいです(笑)

糖質は摂らない
飽和脂肪酸やトランス脂肪酸を摂らない
食品添加物や化学調味料は摂らない
色のついた野菜や果物を摂る
発酵食品を摂る
ステーキを週1−2回食べる
フランス料理やイタリア料理を月1回食べる
食べ過ぎない
食事は大好きな人とゆっくり



で、最後がセックスを楽しむ、でした。これも著者らしいです(笑)
>EBM:evidence-based medicine エビデンスがあるからといって無条件に信奉することは、エセ科学から離れて行くように見えながら、実はぐるっと回ってエセ科学に近づくことになるのです。

というお話も印象に残りました。医学を研究しつつ、幅広い見識を持つ著者ならでは。天才過ぎてあっちゃこっちゃ話が飛び過んでいますが、医学だけでは拾えない部分を、医学的知識を持った著者が語るそういった部分が興味深いです。

脳ではなく、腹で考えろ!

さて、暴食暴走する脳をどうやって手なずけて行こうかな・・・腸に手伝ってもらうのが良さそうです。