先日、8回目の調整に行って参りました櫻田こずえです、皆さまごきげんよう!
作業としては、下のワイヤーを入れ替え、上下をつなぐゴムをかけました。30分くらいの作業だったかな。
1本だけなのは、正中を少しずつ整えるためだそうです。もともとズレてますからね。
1本だけなので不快感は小さく、柔らかい食べものなら、ゴムを取るのを忘れて食事してしまうくらい。
痛みも当日・翌日くらいで、3日後はきゅうりもかじれるようになりました。
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さて今回は先生が饒舌で、たくさんお話をしてくださり、とても楽しい時間でした。
前歯が歯茎のところから>なのが気になるんですが・・・
前回の「今日の矯正」で心配していた「前歯引っ込み過ぎじゃね?問題」。
この矢印の起点のところから、前歯が内側に・・・・なんだかこのまま反っ歯?になりそうで心配しちゃって・・・
先生がご自身の腕を使って説明してくださって、激しく納得。
プロセス①できる限り前歯「だけ」をひっこめる
まず、現在は①のプロセス、前歯だけをひっこめています。
現在はほぼ前歯〜犬歯しか動かしておらず、奥歯はあまり動かしていません。
その理由は「前歯をできるだけひっこめたいので、“ひっこめられる分”は全て前歯に使いたい。」とのこと。
奥歯も一緒に動かす②のプロセスを同時にやると、その “ひっこめられる分” のポテンシャルを、奥歯も使ってしまうのでもったいない、とのことでした。
プロセス②奥歯も合わせて、全体をひっこめる
「しっかり前歯をひっこめた後、初めて奥歯とともに全体をひっこめる、というプロセス②に入ります。」と、再びご自分の肘を押しながら説明してくださいました。
そうすると、内側に向いていた前歯も、ほぼ垂直になるわけです。
細かい部分、ちゃんと理解できていないと思いますし、本当はもっと複雑な仕組みで、それをわかりやすく噛み砕いて説明されているのだと思いますが、めちゃめちゃガッテン!
理想を目指し、櫻田のポテンシャルをMAXに生かそうとして時間をかけている、ということですね。
だからまだ、埋もれている親知らずを抜かないんですね。
矯正歯科医としての信念を貫き通せるか
矯正のプロセスの細かい部分を、患者さんに全て理解して頂くことは不可能。
結果の検証、「本当はもっとこうできたはず・・・」というのも、ものすごい失敗でない限り、なかなか患者さんではできない。
それはつまり、いくらでもごまかせるということ。
「早くできます」をウリにしているところや、一括料金で早く終わらせた方が医師がトクする場合など、前歯奥歯を一緒に動かして早く終わらせようとすることも考えられますよね。
#もちろん、最初から一緒に動かすことが最善である場合もあると思うので、櫻田の場合は、です。
でも、そういった矯正歯科医性悪説、儲け主義ばっかり説、だけではない。
そもそも、早く終わらせたいという、全ての矯正患者さんの願いがベースにあるわけ、それを叶えてあげたいと思う医師がいても、何らおかしくないわけです。
患者さんのニーズ「早く・安く・目立たなく」を満たすために、最善ではない手法を取り、患者さんを簡単に喜ばせることもできるけれど、そこでどれだけ矯正歯科医としての信念を貫き通せるかが大切だと、力説されてらっしゃいました。
激しく納得。なんだか泣きそうになりました←なぜ
今回も取り替えたワイヤーの微妙なベンディングに驚きつつ、本当に(一番高かった)ここを選んでよかった・・・と思いました。
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さて、スコットランド在住のTさんから、私も開咬の治療をしていました!とメッセージを頂きまして、「タンガード」というものがあるという情報を頂きました。
興味津々だけど、自分で装着はできなそうだ・・・調べてみたら面白そうなので、今度記事にしたいと思ってます!
それにしてもTさん、文章が面白すぎて弟子入りしたいくらいです!
ありがとうございました!