我ながらなんと情けない、しかし、ネタとしては面白いし、早速バッハ君に報告して笑いを取ったからよしとする「人生是ネタ也」が座右の銘の櫻田こずえです、皆さまごきげんよう!
えぇ、ねこ背を治そうと頑張って、腰痛になりました。
この本は悪くないんです、むしろ感銘を受けたというか、学びが多かったです(後述)
でもやっぱり、「知るだけで体が改善」というのは難しい、というか、体のことをちゃんと正しく知ることって、一人では難しいんですよね。
えっと、今私、まっすぐ立ててます? 骨盤どうなってます?みたいな、第三者の目がないと難しいなと再確認。
でも、今の自分の考え方にフィットする、とても学びの多い本でした。
この本は「気功」をベースにした「呼吸・姿勢・腕力・歩行」等、体の整え方の本です
ねこ背については、1/4程度の扱いで、おそらくこのタイトルは、編集者の方がマーケティングを意識してつけられたのではないでしょうか。
治療・トレーニングは必要ありません。
読んで「知る」だけで、あなたの身体が変わります。
1.呼吸が深くなり
2.ねこ背が治り
3.腕力が上がり
4.速く歩けるようになる
知れば納得の知識です!
それぞれ全然違う話ではなく、どれも「気功」の考え方がベースにあり、サブタイトル「知るだけで体が改善する「4つの意識」」が正しいタイトルかと←売れない
著者の小池さんは「一義流気功治療院院長」でいらっしゃいます。
以下の文章を読んで、嫌悪感を感じられる方は購入されない方がいいかも・・・いや、そういう「非科学的なことは信じない!」みたいな考え方をお持ちの方こそ、一度手に取られてみてもいいのかもしれません。
「現代医療、鍼灸、整体、マッサージ……何をしても良くならずに行き詰ってしまう」
そんな貴方のための気功治療院です。
潜在意識にある異常反応の解体、幼少期の愛情不足の補完、生まれつきの生命力不足の解決は、
一義流気功によって開発された世界に類を見ないものです
(ホームページより)
気功は、中国伝統の民間療法、代替治療であって、胡散臭い気功家が多いのも・・・事実だと思いますが、科学は万能ではないし、目に見えない、測定できない「気」や「意識」を変えることで、現実が変わっていくというの、は実感と共に「アリ!」と櫻田は思うので、納得して読み始めました。
実際読んでみると、ねこ背の直し方、そして他の3つの治療法についてもとても論理的で、胡散臭さはありません。
ただ、ねこ背だとポジティブになれない、姿勢がいいとポジティブになる、的なところは少し「あっち」寄りかもしれませんけど。
#写真はイメージです(笑)
で、ねこ背を治す方法って?
もちろん、ネタバレをしてしまっては問題ですから、その方法をここで細かく書くこと控えますが・・・流れとしてはこんな感じ。
・ねこ背を治すために、胸を張って背筋を伸ばす・・・は、体が無理をしているから続かないですよね
そうそう、そうなんですよ、日頃から意識しましょうみたいな、背中に竹の物差しを入れるとか、根性論的なことは続かないし定着しない。
・骨に正しく体重をかけられておらずバランスが悪いので、ねこ背にしてバランスを整えている=そうすると身体がラク
そう、体は常に一番ラク=無駄な労力を使わない を求めますよね。
・骨に正しく体重をかけられれば、良い姿勢の方がラクになり、放っておいても自動的に姿勢が良くなる。
という流れで、ストンと腑に落ちました。
★
この本にはその「骨に正しく体重をかける方法」が詳しく解説してあります。
ねこ背は「原因」ではなくて、間違えた体のあり方から来る「結果」だ、ということを知るだけでも、意味があると思います。
そう、「知るだけで体が改善する」が、この本のキャッチコピーですからね。
でも・・・
なぜ腰痛になったのか?(2日くらいで治りましたが)
・正しい姿勢でいれば、腰に不要な負担をかけなくてもよくなります。
と書いてありますが、なぜ櫻田はこの本に書いてある「骨に正しく体重をかける方法」実践しようとしたら、腰痛になったのか?
それは、本に書いてある通り、骨に正しく体重をかけようと体のバランスを変えてみたところ、逆によりバランスを崩し、それが腰への負担となったようです。
× 書いてあることがウソだった
○ 正しい体重のかけ方を正しく理解できなかった
○ 正しく理解したとして、しかしそれを身体に再現できなかった
・・・やっぱり第三者に診てもらうことが必要だと思って終わってしまいました・・・だって腰痛くなるんだもん・・・。
★
しかし、その第三者選びが難しい。
・気功の先生
・合気道の先生
・古武道の先生
・ウォーキングの先生
・整体の先生
・整形外科の先生
誰を選ぶかによって、指導はだいぶ変わってきますよね。
この本を読んで「気功が絶対!」と思うのはまだ早い気がするので・・・引き続き、本をいろいろ読んでみたいと思います。
深淵な体の世界を覗いてしまったような気が・・・
ちなみに、この本の最初のテーマ「現代人はみな呼吸が浅い」っていうのは超納得です。読んでみてー!
また、3つめの「腕力の”肩甲骨”を意識する」については、チェロの奏法に通じるところがあって(そのチェロの先生は合気道で体の運用を学んだ方)、激しく合点が行きました。
「肩甲骨が上下にパカっと割れるイメージをして弓を動かして下さい」「腕は肩からではなく、鎖骨から始まってると意識してください。」などとチェロで指導されるんですが、まさにそういう話。
そして、部分的に体の一部を正しい形にしても、必ずどこかにしわ寄せが来るから、体全体として何が正しいのか、全体最適を常に考える、という指導も受けているので、この本の内容にも超納得です。
西洋医学は基本的に「部分」を切り取って「治療」するという考えで、もちろんそれが沢山の病気を治しているのだけれど、それでは治らない、説明できないことが沢山あるのも事実。
「姿勢を良くしたい」から始まって、なかなか深淵な世界へ足を踏み入れることになりそうです。